蒲生氏郷公顕彰会主催 歴史研修会開催報告「小牧・長久手の戦い 戸木城攻めゆかりの地を巡る」開催
11月22日(水)、研修部の計画による歴史研修会が実施されました。
マイクロバス移動のため定員は28名で、座席は満席。定員オーバーのため、申し込みをお断りした会員さんも。申し訳ありませんでした。
役場を出発した一行は、まず津市の戸木(へき)公民館へ。
そこで、日野町教育委員会の振角卓哉氏から、小牧・長久手合戦といわれる天正12年の戦いの主に伊勢方面での戦いについて詳しい説明を頂きました。
この時の氏郷は、峯城攻め・田中砦の守り・松ヶ島城攻め・戸木城攻めなどに参陣し、活躍しています。
また、木造(こつくり)氏の守る戸木城を攻めるために造られた付城についてその位置や造り、役わりなどについて説明を受けました。
その後、「久居城下案内人の会」の皆さんの案内で、宮山城址へ登城。敏太神社や、土塁・空堀の跡が色濃く残る宮山城址を歩きました。
昼食は、磨洞温泉の洞窟内食事会場でとりました。洞窟という魅力的な空間の中で、皆さんの話も弾んでいたようです。
午後は、津城へ移動。「安濃津ガイド会」の皆さんの案内で、津城と津観音とよばれる観音寺大宝院を見学。津城は、氏郷と同年生まれの藤堂高虎が大改修をした名城。石垣や堀の残るところを中心に城内を巡りました。
津観音見学の後に、真宗高田派本山専修寺に向かいましたが、着いたのが4時前で本堂等は戸締まりの時間になっており、堂内の参拝はできませんでした。
この専修寺の第15世堯朝上人には、藤堂高虎の娘糸姫(亀姫という資料も)が氏郷の孫蒲生忠郷に嫁ぎその夫を若くして亡くした後に再嫁しています。
境内には、堯朝上人が幕府の命にそむいて切腹したあとに、上人を弔って糸姫が造らせた鐘が残っています。
大変盛りだくさんの研修内容でしたが、振角卓哉氏、久居城下案内人の会の皆さん、安濃津ガイド会の皆さんのおかげで、得るところの多い有意義な一日になりました。ありがとうございました。(記:若林 正秀)
津城の藤堂高虎公銅像
振角先生による講義
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