令和6年度 蒲生氏郷公顕彰会総会開催報告

4月13日午後、日野公民館にて令和6年度蒲生氏郷公顕彰会総会が開かれました。

会長あいさつに続いて教育長安田寛次氏の中では、日野町の子どもたちに氏郷公の事跡をはじめとする日野町の歴史遺産をいかに伝えていくかという観点から、日野町としての取り組みや、松阪市など他の自治体の取り組みも紹介して頂き、併せて顕彰会の取り組みに対するエールも送って頂きました。

また、今回の総会には、先日「近江日野谷 蒲生一族の戦国」を出版された東近江市の丁野永正氏が来てくださいました。

丁野氏からは、その著書を来場者全員に寄贈いただきました。氏郷公のことだけでなく、蒲生氏の発祥から氏郷公にいたるまでの蒲生家の歴代の歴史についても詳しく書かれており、蒲生家をよりくわしく知りたいという人には、格好の読み物となっています。

丁野氏のあいさつの中では、蒲生家に関心を持ったいきさつなどと共に、副題にもなっている江州音頭振興に対する熱い思いも語っていただきました。

総会における議事に関しては、前年度までの案件に関しては長澤康信前会長、今年度案件に関しては奥田秀新会長の議事進行により、議案のすべてが無事承認されました。

一点、毎年2月8日に行われる信楽院での追善法要を、誰もが参加しやすい土日にできないかという意見が出されました。本年度の検討課題のひとつとしたいと思います。

休憩をはさんで行われた講演会。

今年度の講師は中京大学文学部名誉教授の播磨良紀先生をお招きしました。

演題は、「蒲生氏郷の南伊勢就封と豊臣政権~信雄・秀吉の動向をめぐって~」です。

はじめに、秀吉と氏郷(戦国大名と国衆)の関係とはどのようなものだったのか、主従というよりは与力(協力的・契約的)関係的な面が強かったのではないかという基本的な部分をおさえて、その後、六角家臣から織田家臣へ移った経緯、そこから本能寺の変後にいたるまでを一次資料を基に大変詳しく説明していただきました。

その後、清洲会議から天正11年の戦い(賤ヶ岳の戦い)から天正12年の戦い(小牧・長久手の戦い)にいたるまでの、秀吉と勝家・信雄などとの関係を、これも資料をふんだんに紹介しつつ考察されていきました。

今まで、私たちが「通説」として疑いもなく信じていたことが、信頼に足る資料を通してみていくと、また違った事実がみえてくるという、歴史研究の醍醐味を味講演になりました。講演になりました。

蒲生氏郷を大河ドラマに!

受付 資料やクリアファイルの配布、会費の集金、新規入会の受付も。

金子副会長(左)と呉竹事務局長

長澤前会長あいさつ

総会参加の皆さん

安田教育長あいさつ

丁野氏あいさつ

出席者全員に贈呈いただいた丁野氏の著書「近江日野谷 蒲生一族の戦国」
出版社:サンライズ出版

奥田新会長あいさつ

事務局よりの提案 

播磨先生による講演

質疑応答

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