顕彰会活動報告 氏郷公ウォーク「蒲生氏の縁戚小倉氏の城と菩提寺を往く」


10月24日(土) 顕彰会主催の氏郷公ウォークを開催しました。

 53名の参加者が集まり氏郷公ウォークでは過去最高の参加人数となりました。人数が多いので2班に分けて出発。秋の好天に恵まれて気持ちの良いウォーキング日和となりました。

 今回は東桜谷の小倉氏の城と菩提寺をめぐるコースを散策。日野観光ボランティアガイドの大西様と奥村様の詳細かつ丁寧な説明を聞きながら史跡への理解を深めることができました。

 東桜谷公民館すぐ上の安乗寺からスタート。安乗寺は竜王山を水源とする佐久良川沿いに開けた谷筋、桜谷にある寺院です。豊臣政権の5奉行の一人 長束正家は、関ケ原合戦後、水口岡山城から当地に逃れ、中之郷村の庄屋中西孫左衛門の私邸で切腹。安乗寺には長束正家を顕彰する聞名塚が残り、正家の位牌も安置されています。

 公民館前の交差点横にある長寸神社(ながき神社)は延喜式名帳の蒲生郡11座の1座です。春の大祭は4月17日杉大屋神社と佐久良の賀川神社と同日で、両社間で渡御行列が行われます。杉の大木に囲まれた荘厳な雰囲気の境内でした。

 仲明寺は蒲生賢秀の弟 実隆(實隆)が小倉家に養子に入り、祖父に当たる文武兼備の知将 小倉実澄(實澄)の菩提供養のために建立した曹洞宗の禅寺です。小倉氏代々の位牌が祀られ、三基の宝篋印塔は、実澄、実重、実隆 三代の墓だと伝えられています。御本尊や宝殿の絵画、刀剣などの貴重な文化財を拝見させていただきました。

 佐久良城は室町時代(1338~1573)に桜谷一帯を領していた小倉氏の本城でした。周囲を堅牢な土塁で囲んだ本丸跡には庭園があり、典型的な中世城郭とされています。堀切跡や大手門と搦手門の虎口跡、帯曲輪、堀を縦に掘った竪堀などの遺構が完全な姿で残っており、城郭の全貌をよく知ることができました。

 ガイド終了時は皆さんご満足した様子でボランティアガイドさんへ感謝の拍手が沸き上がりました。ガイドさんの絶妙な時間配分で予定時間ちょうどに東桜谷公民館に戻ってきました。全行程約6km、山道もありましたが皆さんご健脚で脱落者もなく無事氏郷公ウォークを終えることができました。

開催挨拶 並びに注意事項説明

安乗寺案内板

境内 本堂

長寸神社

日野観光ボランティアガイドさんによる説明

本殿前

本殿

本殿

境内は紅葉の始まり

境内の大杉

仲明寺

本堂

三基の宝篋印塔の説明

三基の宝篋印塔

首塚

御本尊前

宝物殿 実澄の肖像画

宝物殿 小倉家に代々伝わる刀剣

 仲明寺案内板

佐久良城址登り口

佐久良城址案内板

堀切跡

登山道

大手門跡

搦手門跡

竪堀群

湧水跡 馬を洗っていたわけではない。

帯曲輪跡

ガイドさんお疲れさまでした。

 


0コメント

  • 1000 / 1000